最近再放送されていて、SNSのトレンドでもよく話題になっている「未来少年コナン」。
その登場人物の一人であるジムシーは、主人公のコナンの仲間であり親友です。
ジムシーは主人公のコナンよりも人間臭くダメな点もあるのに、なぜかコナンよりも気になってしまうかわいい存在なんですよね。私も大好きです!
ここでは、そんなかわいいジムシーの魅力を徹底的に語ってみたので、ぜひ最後まで読んでみてください。
「未来少年コナン」のジムシーはいいぞ!かわいい5つの魅力
「天空の城ラピュタ」によく似ていると言われている「未来少年コナン」ですが、ジムシーと同じ立ち位置のキャラはラピュタにはいません。
「未来少年コナン」には原作があってそこにジムシーも登場しているとはいえ、ジブリ作品の中ではこの主人公の親友キャラって珍しいような気がします。
ナウシカにもパズーにもシータにも親友キャラというのはいないですよね。劇場版で尺が短くて、出していられないのだとは思いますが。
だからこそ、ジムシーのような親友キャラはとても貴重なんです。
そんなジムシーですが、なぜかコナンよりも魅力的に見えてしまうので人気があるんですよね。
不思議に思ったので、私なりにジムシーの魅力を深く掘り下げてみることにしました!
ネタバレ満載なので、最後まで視聴した方のみ読んでくださいね。
1. がさつでタフなたくましい野生児
未来少年コナンの
ジムシィの可愛さは異常!!凄い可愛らしいキャラクター
誰よりも生き物っぽい所が良い
純粋なところもイイ食べる事に夢中なのも良い
ブタさんの飼育をしているのも良い🐖とても魅力的なキャラクター
本当未来少年コナンに出て来る
キャラはいいな!!#未来少年コナン pic.twitter.com/SNCSGsORyi— レイ24 (@Rei01788) June 24, 2020
ジムシーは10歳ですが、それまで一人で生き抜いてきたたくましい野生児です。
いったいどの時点で親と生き別れたのかわかりませんが、気づいたら一人で生きていた、という感じなんでしょうね。
たった一人でも、蛙やトカゲなどの食べ物を自分でつかまえる術を持っていたり、バラクーダ号と交渉して食べ物をタバタバと交換したりと、たくましく生き抜いていました。
コナンたちと行動を共にしてもその野生児な部分は健在で、誰よりも自由奔放に生きているジムシー。
最終的には豚を育てることを覚えようとしますが、養豚もジムシーの食欲から来ているので、ホント自分の欲望に素直に生きるタイプの人間味あふれるキャラなんです。
コナンも野生児といえば野生児なのですが、おじいに真っ当に育てられて社交性もあるんですよね。
それに比べてジムシーには育ての親もおらず、社交性や協調性はコナンよりは劣ります。
そのおかげかハイハーバーに行ってからは、本来コナンが担当するはずの「社会や社交性を学ぶ」という部分を、ジムシーが請け負っている形になります。(豚に所有者がいることを知らずに捕獲してしまう、など)
物語上そもそもコナンがするべき失敗を、ジムシーが役割分担して引き受けてくれているようにも見えますが、そんなジムシーの方がなぜか魅力的に見えてしまうから不思議です。
一人で生きてきたからこそ失敗もするジムシーですが、少しずつ社会を知り、人との共存に慣れていく過程も素敵ですね。
でもどんなに成長したとしても、がさつだったり野生児だったりする部分は隠せないジムシー。
タフでたくましく、自分に素直に生きているジムシーはやはり魅力的過ぎます。
しかしジムシーって10歳なんですよね。コナンより2つも年下なんですよ。
私は初見では知らなかった、同い年かと思ってましたから。しかし、10歳にしてはたくましすぎるぞ…!
そういえばジムシーってダイスと同じひょうきん担当でもあり、コナンの物語を面白おかしくしてくれる功労者でもありますよね。そういうところもいいなあ。
2. 仲間思いでいつもコナンと行動を共にする
#未来少年コナン ジムシィは10歳まで一人で生き抜いてきた。故にその行動倫理の最優先事項は食糧の確保。その執着は繰り返し描写される。しかし、コナンという仲間が出来た事でそれよりも優先すべき事項「仲間のために尽力する」が芽生える。パンを落として鋤を手に取る。彼の行動倫理の変化の象徴だ。 pic.twitter.com/267OMvzT2o
— ひぞっこ (@musicapiccolino) June 14, 2020
ジムシーがコナンの仲間になる過程は、非常に秀逸です。
ジムシーは最初、コナンと仲間になると握手をしたもののバラクーダ号ではコナンに反発しました。
島にいたかったジムシーは、バラクーダ号で働かされる日々を送ることが嫌だったからです。
コナンが勝手に決めたんだと思ってコナンに怒りますが、実は自分が失敗して尻叩きの目に遭ったのを覚えておらず、しかもその自分の分の尻叩きをコナンが引き受けてくれたことを後で知ります。
コナンはそのために尻が真っ赤になり、発熱までしてしまったのでした。
それを知って、自分が何よりも大事にしている食べ物のパンを落としてまで呆然とするジムシー。
ここでジムシーは考えを変え、コナンと共にバラクーダ号で働くことを決意します。
おそらくこの瞬間に、ジムシーは本当に「コナンの仲間」になったのでしょうね。
あの瞬間のジムシーの目は忘れられませんよね。本当に呆然としていました。
ジムシーは今まで、自分のために身を投げ出してくれた人なんていなかったのではないでしょうか。
家族も友人も仲間もおらず、たった一人で生きてきたジムシー。
信用できるのは自分だけ、という世界で生きてきた彼にとって、コナンは初めて「自分の命を守ってくれた他者」だったのです。
これは、ジムシーにとってすごく衝撃な出来事だったと思いますよ。パラダイムシフトレベルだったかもしれません。
自分のために、死ぬかもしれない尻叩きを他人であるコナンが全部引き受けてくれたのですから。そりゃあ衝撃ですよね。
その後、ジムシーは一貫してコナンについてくるようになります。
コナンがラナを助けにインダストリアに残る時も、ハイハーバーからインダストリアにもう一度行く時も、ギガントの最後の戦いの時ですら、ジムシーはコナンと一緒に戦います。
「しょうがねえなあ」と言いながらも、コナンと行動を共にするようになるのです。
これって本当にスゴイことですよね。
おそらく、あの尻叩きの一件がなければ、ジムシーはコナンと行動を共にしなかったのではないでしょうか。
だってどの場面でも、自分が死ぬかもしれない戦いに行くことになるわけですから。
今までの彼の性格からすれば、「俺は行かないぞ!」といってそっぽを向くことだって考えられるわけですよ。
でも、ジムシーはずっとコナンと共に戦うようになります。
それは、「自分の仲間であるコナンは大事な存在だ」と彼なりに思っているからでしょう。
彼にとって仲間というのは、「命をかけても守り抜く存在」というものになったんでしょうね、あの尻叩きの一件で。
そう考えるとあの尻叩きの話は非常に重要な回であり、コナンとジムシーを生涯つなぐエピソードになったんだと思います。
アニメだからジムシーが共に戦うのは当然な気がしてしまいますが、それを抜きにして考えれば、あの自分第一だったジムシーが常に誰かのために戦うようになった変化はすごいものがあるかと。
なんだかんだいっていつもコナンについてくるジムシーは、仲間のために命をかけられる男でもあり、そんな部分がとても魅力的に映るんですよね。ほんと良いやつ…!
3. 単純でシンプル思考だけど情のあるイイやつ
ジムシー芯喰ったこと言うてる pic.twitter.com/EbwT7GbxHE
— 河内の犬 (@kawachi_dog) August 24, 2020
ジムシーはコナンより単純でシンプルな思考をしていて、人間の欲求に素直なやつです。
基本食べ物のことばかり考えていて、ハイハーバーに行っても「あれ食えるか?」と発言ばかりしていました。でもそこがかわいいんだけど!
ジムシーはインダストリアにハイハーバーが攻められた時、男たちが武器を持って峠を守ることを会議で決める時「あったりまえのことを決めるのに、もたもたしてんな」という名言を吐きます。
大人だからこそもたもたしてしまうのですが、これは野生で育った10歳児だからこそ感じることなのでしょうね。子どもから見たら、大人はもたもたしてるように見えるわけです。
でもこういったセリフから、ジムシーが非常にシンプルな思考をしていることがわかりますよね。
もしジムシーが村長だったら、きっと「男は峠で武器を持って防衛線を張れ!以上!」で会議は終わったと思います(笑)
無駄のない単純でシンプルな思考って時には魅力的にも見えるので、そういったところもジムシーの魅力の一つですね。
単純で自分のことしか考えていないように見えるけど、情もあるジムシー。
ラナを助けるためにコナンと行動を共にしたり、ラナが船室に閉じ込められている時に見舞いに行って蛙をあげたり。そういった情のある行動もちゃんとジムシーはします。
単純でシンプル思考だけど情のあるイイやつ、それがジムシーの魅力ですね。
4. 食欲旺盛なのがかわいい
ポニョやトトロより、ジムシーとうまそうが可愛い。#未来少年コナン pic.twitter.com/R8KCUWShjE
— 電車マン (@5teKyTJeYD6hLpn) August 24, 2020
ジムシーはいつも食べ物のことが優先で、「あれ食えるか?」「うまそうだな」などの発言が多い、食欲旺盛な子どもです。
まあずっと一人で生きてきて、食べ物確保のことばかり考えながら生活していたため、こうなるのはしょうがないですよね。
しかも豚の魅力にハマってしまい養豚をすることになり、飼っている豚に「うまそう」と命名してしまうほど。
うまそうな奴だから「うまそう」って、そのネーミングセンスよ…!(笑)
そんなジムシーはハイハーバーに行って服をもらいますが、その時のかわいさったら!
野生児だったジムシーがちゃんとした服を着させてもらい、社会に入っていくのを見るのは感慨深いですよね。
でもジムシーは最終回まで食欲旺盛なのは変わらず、食べること第一優先なのですが、そんなところもホントかわいいです。
5. ツンデレ少女・テラとの関係もいい
テラはジムシーの嫁(ネタバレ)
#未来少年コナン pic.twitter.com/KHafTQGYNm— ライス村 (@ricevillage0113) August 9, 2020
ジムシーは元々女嫌いでした。
「女なんか嫌いだ!泣き虫で意気地なしで大食いで」と言って嫌っていたんですよね。
でもラナを見て、泣き虫でもないし大食いでもない女がいるということを知ったジムシーは、女嫌いがいつの間にか治っていました。
コナンとラナがラブラブなのを見て、「いいなあ」と嫉妬するまでになってしまったジムシー(笑)
そんなジムシーにも、春がやってきます。
そのジムシーのお相手は、テラというツンデレ少女。
テラはどちらかというと泣き虫で怒りんぼで、ジムシーの好みのタイプではなかったんですよね。
でもテラはジムシーのことを好きになり、ジムシーもテラのことを最初から気にしていて、最終的にこの二人はくっつきます。
当初ジムシーにツンツンしつつ、でも仲間になってほしくて強気な態度を取っていたテラ。
テラはジムシーと仲良くなりたいのに、その方法がわからないのでツンデレになるしかないんですよね(笑)
そんなテラがジムシーに危険を知らせにラナの家にやってくる展開は、すごく良かった。
最初は喧嘩もあったジムシーとテラですが、兄のオーロが取り上げたラナの母親の形見のペンダントを返しに来た辺りで、完全に仲良くなりましたね。
テラは不良少女だし泣き虫で態度も尊大だけど、本当は良い子だということがわかったのでしょう。
ジムシーって人を見る目はある感じですからね。
ペンダントを返しに来たテラに、優しさを感じたんだと思います。
「わかった、テラ」と言った時の言葉はすごく良かった。あの演技とってもうまかったですね。
たった一言なのに、ジムシーがテラに理解を示したことが視聴者に伝わるんですから。
最後にテラはジムシーと一緒にのこされ島に行くことを決意しますが、あんなに大好きだった兄のオーロのそばを離れてでもジムシーと共にいることを決意したんですよ。
きっとジムシーとテラは、この先ずっと一緒にいて結婚するんだろうなって想像させられますよね。
ていうかテラってまだ9歳なんですよね…9歳と10歳のカップルなのにすごい習熟度を感じる。
コナンとラナの純愛もいいのですが、どうも良い子過ぎるというかリアリティがないカップルにも見えるので、ジムシーとテラの二人の方がいいって人もいますよね。
私は「未来少年コナン」を何回か視聴していますが、直近で観た時は確かにジムシー&テラカップルの方が魅力的に見えました。
なぜだろ…?やっぱり人間味のある、ワイルド野生児&ツンデレ不良少女のカップルだからかな?
「未来少年コナン」のジムシーはかわいすぎる!
ジムシーと船長かわいい((( ^ω^ 三 ^ω^ ))) pic.twitter.com/nKKXRs5wlG
— minato (@kyu9_q) June 10, 2013
単純で基本的には自分優先でありつつも、情があって命をかけても仲間を守る男、それがジムシーです。
コナンが優等生なら、ジムシーはワイルドな男なので、そういった点も魅力的ですよね。
コナンよりもいろんな失敗をするので、観ているこっちがハラハラしてしまうこともありますが、むしろあまり失敗しないコナンの方がおかしくて、ジムシーの方が普通なので!
ジブリには珍しい親友ポジションかつ野生児という珍しいキャラなのも、人気の理由なのかもしれませんね。
そういえば、最終話の方でダイスとコンビのようになって走り回っていたジムシーも良かった!あの二人も意外と名コンビですよね。
かっこいい&かわいいジムシーは最終回まで頼れる存在であり、世界を救うメンバーの一人でもあります。
コナンにとってジムシーは大切で欠かせない存在なので、きっとのこされ島に行ってからも、コナンと生涯の仲間であり続けるんでしょうね。
社会の一員になったジムシーですが、いつまでも野生を忘れずに、ワイルドなたくましいジムシーとして生き続けてほしいなって思います!






